CUDA 5の新機能(2): Nsight Eclipse Edition

出典: トータル・ディスクロージャ・サイト(事実をありのままに)

CUDA 5のLinux版とMac版には、オープンソースの統合開発環境として広く使われているEclipseをカスタムした、Nsight Eclipse Editionが付属する。従来Windows向けに提供されていた、Visual StudioのプラグインとしてのNsightに続く統合開発環境であり、ソースコードの記述、デバッグ、プロファイル等をシームレスに行うことができる。なお、Nsight Eclipse EditionはWindows版には付属しておらず、他OS版からWindowsに持ってきても動かないようである(Nsight固有の処理の一部がネイティブコードで記述されている)。その代わりに従来通りのNsight Visual Studio Editionが利用可能となっている。

使い方

CUDAのインストールディレクトリの下の、bin/nsightコマンドで実行できる。メニューからFile>New>CUDA C/C++ Projectを選択し、ウィザードに従うことで、CUDAプログラムのプロジェクトを作ることができる。

ファイル:Nsight0.png

CUDAのプログラムを書いたら、次はデバッグをすることになる。通常のEclipseのように、Runメニューの下のデバッグ関連の項目を選択すると、デバッグが始まる。GPU Kernel上にブレークポイントを設定すると、きちんとKernel内で処理が止まり、Kernel内の変数を確認したりすることもできる。

ファイル:Nsight1.png

バグが取れたら、次はプロファイルを採ってチューニングをしたい。Runメニューの下に、通常実行用のRun ***、デバッグ実行用のDebug ***の隣に、プロファイル実行用のProfile ***という項目が並んでいるので、これを選択してプログラムを実行する。

ファイル:Nsight2.png

プログラムの実行が完了すると、プロファイル結果がグラフィックで表示される。

ファイル:Nsight3.png

まとめ

従来のLinuxやMac版ではWindowsに対して遅れをとっていた統合開発環境であったが、十分な水準のIDEが提供され、開発効率が向上することが期待される。ただ、Eclipseに習熟しているWindowsユーザも少なくないと思われるので、Windows版が近いうちに登場することを望むところではある。


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